この記事では、Power BIのデータ分析のどのような場面で、ChatGPTを活用できるのか、具体的な使い方も合わせて紹介します。
- ChatGPTの概要と、Power Platformへの次世代AI導入について
- Power BIによるデータ分析の流れ
- データ分析の中で、どのような場面でChatGPTを活用できるか?
Youtube動画で見たい方は、こちらからどうぞ!
ChatGPTとは?
ChatGPTとは、OpenAIが開発した大規模な自然言語処理の人工知能です。
人と話すような自然なやり取りができ、例えば、質問応答、文章生成、要約生成、翻訳等ができます。
ChatGPTの回答では、BIが企業にもたらすメリットを4点あげ、最後にBIによるデータ分析は、企業がより正確に意思決定を行い、業務プロセスを最適化し、競争優位性を獲得するのに役立ちますと締めています。
Power PlatformへのCopilot導入発表
マイクロソフトは、PowerPlatformにGPTベースの次世代AI「Copilot」を搭載することを発表しました。
Copilotは自然言語で命令することで、資料の作成やアプリの開発ができる次世代AIで、Microsoft365のWordやExcel等にも搭載することが発表されています。
テーブル設計が完了したら、そのテーブルをもとに、すぐにアプリを自動生成してくれるという内容でしたな!
Microsoft発表のCopilotの動画(Power Apps)はこちら(Microsoft Power Apps)
現在Copilotは米国でプレビュー機能にて公開中のため、日本への導入時期等は未定ですが、Power BIにも導入されれば、レポート作成等を自動でやってくれたりするかもしれませんね。
Power BIで人事データの分析・活用を検討する
Power BIでのデータ分析の流れ
現時点ではまだCopilotは使えませんが、ChatGPTを活用するだけでもPowerBIのデータ分析に役立てられると思います。
まずデータ分析の流れは、下図のような流れになります。
今回はPowerBIで人事データの分析活用を検討する例を考え、2つ目の必要なデータの検討テーブル設計に、実際にChatGPTを使ってみます。
ChatGPTを活用し、必要なデータ検討・テーブル設計を検討
最初の目的の明確化については、今回人が考える想定とします。
例として、人事データを分析し、人事の適正配置を判断するという目的を定めてみました。
1.ChatGPTに質問を入力し、Enterをクリックします。
2.ChatGPTからの回答では、社員の職務経歴、社員のスキル、社員の評価結果、社員の目標設定の4点のデータをあげ、それぞれがどのような分析判断に役立つかを回答してくれました。
3.提案してもらったデータをもとに、次にどのようなテーブル設計にしたらよいのかを聞いてみます。
4.ChatGPTからの回答では、社員テーブル、スキルテーブル、社員スキルテーブル、評価テーブル、目標テーブルの5つのテーブルで、それぞれのテーブルに含む列も提案してくれました。
5.回答内容に不明点等あれば指摘して、再度修正してもらうこともできます。
例えば、部署ごとに必要な職種やスキルの情報も必要ではないでしょうか、という追加質問を投げてみます。
6.するとこのように、追加の指摘を踏まえた回答をしてくれます。
- ChatGPTで、一度に質問回答できる文字数には制限があります
- ChatGPTの提案をそのまま採用するのではなく、検討の材料にしたり、自分の検討案をレビューしてもらったりするために活用するのが良いと思います
7.PowerBIのデータ分析を進めていく際、そもそも必要なデータを洗い出すために、社内でワークショップ等を開催しようと考えるかもしれません。
この時どのようにワークショップを進めれば良いのか悩む場合も、ChatGPTに聞いてみても良いと思います。
8.ワークショップの企画案についても、ChatGPTがこのように回答してくれました。
このようにChatGPTは、様々な場面でコンサルや、相談相手として便利に活用することができます。
入力した情報は、チャットGPTの学習に使われる可能性があるので、社内の機密情報等、漏らしてはいけない情報は入力しないようにしましょう。
皆さんも是非、色々な場面でChatGPT(AI)を活用していきましょう!
最後に
この記事では、PowerBIのデータ分析のどのような場面で、ChatGPTが活用できるのかを紹介しました。
ChatGPTは、PowerBIでのデータ分析の上流から下流まであらゆる場面で活用することができます。
ChatGPTの回答をそのまま採用するのではなく、検討の材料にしたり、相談相手にしたり等の使い方をすると便利だと思います。
また今後、PowerBIにCopilotが導入されたら、さらにPowerBIでのデータ分析が楽になるかもしれません。
日本にCopilotが導入されたら、いち早く使って情報発信をしていきたいと思います!