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【Power Automate入門】Teams投稿時に複数の宛先にメンションする方法

ミムチ

Power Automateで、複数のユーザーにTeamsメンション投稿したいのですが、やり方がよく分かりませんぞ…

パワ実

Teamsの「ユーザーの@mentionトークンを取得する」アクションでは、ユーザー一人ずつしか取得できないので、Apply to eachでユーザー数分取得していきます。

この記事では、Power Automateで、ユーザーやタグへのTeamsメンション投稿する基本的な方法を紹介し、複数のユーザーへのメンション投稿する方法についても解説します。

この記事で分かること
  1. 1人のユーザーへのTeamsメンション投稿する方法
  2. Teamsのタグへメンション投稿する方法
  3. 複数のユーザーへメンション投稿する方法

Youtube動画で見たい方は、こちらからどうぞ!

チームやチャネルにメンション投稿したい場合は、以下の記事を参考にしてください。

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Teamsで、ユーザーやタグにメンション投稿する方法

Power AutomateでTeamsに、ユーザーやタグでメンション投稿する方法は簡単です。

パワ実

実際にそれぞれの具体的な実装方法を紹介します。

Teamsで1人のユーザーにメンション投稿する方法

1人のユーザーにメンション投稿する方法は、主に以下の2つの方法があります。

ユーザーにメンション投稿する方法
  1. ユーザーの@mentionトークンを取得するアクションを使う
  2. HTMLコードの<at>タグを使う

①ユーザーの@mentionトークンを取得するアクションを使う

1人のユーザーに、Teamsでメンション投稿するフローの全体像は以下になります。

具体的には、以下の流れで実装していきます。

1.Power Autoamteの編集画面を開き、「Teams」コネクタの「ユーザーの@mentionトークンを取得する」アクションを追加します。

2.「ユーザー」には、「UserPrincipalName(UPN)」または「ユーザーID」を設定します。

3.「Teams」コネクタの「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」アクションを追加します。

4.Messageに、「動的なコンテンツ(⚡)」から、「ユーザーの@mentionトークンを取得する」>「@mention」を設定します。

5.保存してテストすると、メンション通知が来ます。

6.以下のように、Teamsでユーザーへ適切にメンション投稿ができました!

Teamsでタグにメンション投稿する方法

Teamsのタグへメンション投稿するフローの全体像は以下になります。

1.「Teams」コネクタの「タグの@mentionトークンを取得する」アクションを追加します。

2.「チーム」と「タグ」を選択します。

3.「Teams」コネクタの「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」アクションを追加します。

4.Messageに、「動的なコンテンツ(⚡)」から、「タグの@mentionトークンを取得する」>「@mentionタグ」を設定します。

5.保存してテストすると、以下のように、Teamsでタグへ適切にメンション投稿ができました!

Teamsで複数の宛先にメンション投稿する方法

複数のユーザーに、Teamsでメンション投稿するフローの全体像は以下になります。

具体的には、以下の流れで実装していきます。

1.以下のように、Excelテーブル等でメンションするユーザーのリスト(UPN)を作成し、SharePointサイトに格納しておきます。

2.「変数を初期化する」アクションを追加し、以下のように設定します。

  • Name:メンション先 ※任意の変数名を指定
  • Type:String(文字列型)

これは、複数ユーザーへの@メンショントークンを格納する変数になります

3.「Excel Online(Business)」コネクタの「表内に存在する行を一覧表示」アクションを追加し、以下のように設定します。

  • 場所:Excelファイルを格納したSharePointサイト
  • ドキュメントライブラリ:Excelファイルを格納したドキュメントライブラリ
  • ファイル:Excelファイルを指定
  • テーブル:Excelのテーブルを選択

これにより、Excelテーブルに記載したメンション先のユーザーのUPNデータを取得できます。

4.Power Autoamteの編集画面を開き、「Teams」コネクタの「ユーザーの@mentionトークンを取得する」アクションを追加します。

5.「ユーザー」には、動的なコンテンツから、「表内に存在する行を一覧表示」の「メンションリスト(列名)」を設定します。

「Excelの表内に存在する行一覧表示」で、メンションリスト(対象ユーザーのUPNの一覧)が「アレイ(配列)」として取得されます。

「アレイ(配列)」として取得されたメンションリストから、1行ずつ取得し、@メンショントークンを取得するため、「Apply to each」が自動的に作成されます。

6.「変数」コネクタの「文字列変数に追加」アクションを追加し、以下のように設定します。

  • Name:メンション先(変数の初期化で設定した変数名を選択)
  • Value:動的なコンテンツで「@mention」を選択し、後ろに「、」を追加

7.「Teams」コネクタの「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」アクションを追加します。

8.Messageに、「動的なコンテンツ(⚡)」から、「変数」>「メンション先」を設定します。

9.保存してテストすると、以下のように、複数のユーザーへメンション投稿ができました!

最後に

この記事では、Power AutomateでTeams投稿する際、ユーザーや、タグ、複数のユーザーにメンション投稿をする方法を解説しました。

Power Automateを使ってTeamsに投稿する際、ユーザーやタグの@mentonトークンを取得するアクションを使うことで、簡単にメンション投稿することができます。

また、複数のユーザーにメンション投稿する場合は、メンション先のユーザーのUPNを取得し、各ユーザーに対する@mentionトークンを取得します。

チームやチャネルにメンション投稿したい場合は、以下の記事を参考にしてください。

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DX推進担当(IT部門) 2021年からPower Platform(Power BI、Power Apps、Power Automate)を勉強中。 Power Platformを使っていく中で、知りえた情報を発信している。 Youtube、Twitterでの情報発信もしています!

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