この記事では、Power Automateの「OpenAI GPT」コネクタを使い、ChatGPTのAPIを利用する方法を解説します。
Power Automateの「OpenAI」系コネクタは、「プレミアムコネクタ」なので有償ライセンスが必要ですが、90日間無料試用もできるので、ChatGPTのAPIを簡単に使ってみたい方は是非参考にしてください!
- OpenAIでAPIキーを発行する方法
- Power AutomateでOpenAIコネクタを使う際の設定方法
- Power AutomateでChatGPTのAPIを利用する方法
Youtube動画で見たい方は、こちらからどうぞ!
Power AutomateでOpenAI GPTコネクタを使う方法
Power AutomateでOpenAI GPTコネクタを使うには、初めにOpenAIでアカウントを作成し、APIキーを発行する必要があります。
発行したAPIキーを、Power AutomateのOpenAI GPTコネクタで設定すれば、Power AutomateでChatGPTを使うことができます。
- OpenAIのサイトでアカウントを作成し、APIキーを発行
- Power AutomateのOpen AI GPTコネクタで、APIキーを設定
2023年3月1日にOpenAIのデータポリシーが改定され、オプトインしなければChatGPTのAPIを利用しても学習に使われることはなくなりました。
インプット情報が学習に使われることがなくなったため、社内でも様々な範囲の業務での活用が、検討できるようになったかと思います。
ChatGPTアクションで、Teamsに自動返信してみる
Power AutomateでChatGPTアクションを使い、Teamsに自動返信するための具体的な実装方法を解説していきます。
OpenAIでアカウントを作成し、APIキーを発行
1.まずはOpenAIのサイトにアクセスし、アカウントを作成します。
2.アカウント作成後、「Personal」>「View API Keys」をクリックします。
3.「Create New Secret Key」をクリックし、APIキーを発行します。
APIキーは複数発行できますが、発行した時しかAPIキーを確認することができません。
発行したAPIキーは他の人に知られないようにしましょう。
4.発行したAPIキーをコピーしておきます。
Power AutomateのOpenAI GPTコネクタを使う
1.Power Automateを開きます。
2.「アクションの追加」>OpenAIと入力し、「OpenAI GPT」コネクターを選択します。
このOpenAI GPTはプレミアムコネクターのため、有料ライセンスが必要です。
ひとまずここでは、90日間無料使用版を利用しています。
3.「Get Chat Completions」のアクションを選択します。
※これらのアクションはどれもプレビュー機能なので、今後変更される可能性もあると思います。
3.OpenAI GPTコネクタを使う際、はじめに以下の接続の設定をし、「承認」をクリックします。
OpenAIコネクタの設定
- 接続名:任意の接続名を入力
- APIキー:Bearer(半角スペース)取得したAPIキー
4.「Get Chat Completions」のアクションで、以下のように設定します。
アクションの設定
- モデル:任意のモデルを選択
- Messages role:system, assistant, userのいずれかを入力
- Messages contents:ChatGPTに質問したい内容を入力
※その他に、細かい設定が調整できるようです。
5.今回は試しに、Teamsのチャネルで質問があった場合に、自動回答するようなフローを作成してみました。
6.チャネルで質問を書いて投稿し、動作確認します。
しばらくして、Power Automateが実行され、ChatGPTのAPIを使った回答が来れば成功です。
今回のように、ただChatGPTに質問して回答するようなアクションなら、そのままChatGPTを使うか、Azure OpenAI サービス等を使った方が良いかもですが、Power Automateの様々なアクションを使えば、もっと色々なChatGPTの活用ができそうですね!
最後に
本日はPower AutomateでChatGPTのAPIを使う方法を解説しました。
Power AutomateでChatGPTアクションを使うには、以下の手順で行います。
- OpenAIのアカウントを作成し、APIキーを発行しておく
- Power Automateの「OpenAI GPT」コネクタで、APIキーを設定
- 「Get Chat Completions」アクション等を使い、ChatGPTのAPIを利用する
OpenAIのデータポリシー改定により、オプトインしなければChatGPTのAPIを利用しても学習に使われることはなくなったので、以前より仕事での活用の幅も広がったのではないかと思います。